そのまま、起きてカーテンを開ける。
もちろんボタン一つで自動で。
窓の外では、ロボットと車とバイクが空を飛んでいる。
空をも、支配した日本政府はそこを区切り道路とした。
もちろん、地上を走る道もあるけど。
昔は空を飛ぶというのが夢だったと聞くが、今では当たり前のように使われている。



そして、ボタン一つで朝食が出てきて着替えが出来る。
味も感じなくなったその朝食を胃に流し込む。
最近、政府は睡眠や朝食を取らなくても生きていける機能を作ろうとしているけど。





…いつかは、これすら食べなくなるのかもしれない。