13日の恋



いや、意味くらいわかるのだが、それが私に向けられている言葉ということが不明なのだ。


首をかしげていたら、その少年も私と同じように首をかしげ「あれ?」と言った。


「あなたを探していたんです。僕を覚えていませんか?」


にっこりと微笑む少年の笑顔は悠斗のものとは全然違っていた。


悠斗の笑顔を例えるなら暖かい太陽のようなもの。


みんなを優しい気持ちにさせてくれる。


少年の笑顔は冷たかった。


笑っているのに笑っていないように見えた。


まるで真っ暗な夜道に光る、月のようだった。