この時の私は双龍の幹部になったばっかりだった。


ケンカの仕方は小さい頃からお父さんに教わっていたし、双龍に入ってからも総長やみんなに教わっていた。


だけど、まだ中学生だった私の力はたかが知れていて。


3人は倒せても、大人数でこられると私に勝ち目はなかった。


そんなある日の学校から帰る途中、私は油断してたんだ…。


「っ!?」


私はいきなり現れた男に、お腹をなぐられ気絶してしまった。


「りくお…にい…ちゃ…ん…」


たった一人の兄の名前を呼びながら…。