「そっか…。って、もうこんな時間!早く帰ろう!みんな心配してるかもしれないし!」


ふと、腕に付けている時計を見ると倉庫を出てから30分は経っていた。


え、これヤバイよね?


コンビニまで5分もかからないのに、こんなに時間かかってるなんて普通じゃありえないし。


…これって、探しにきたりするのかな?


圭ならやりそうな気もするし…。


「え?…同情しないのか?」


「ん?してほしいの?」


してほしいならするけど…。


本当はしてほしくないでしょ?


私だって同情されたくないもん…。


「…同情する奴もいたから」


「…私の仲いい子もさぁ、女嫌いなんだ。だから、私以外の女の子はだめでね?それを横でずっと私は見てきた。…だから少しは辛い気持ちわかるの」


女の人に話しかけられると、すぐに私の後ろに隠れててたし…。