それが2年前の出来事。


それにしても、あの時の男の子は圭だったんだ…。


本当に大切な者を守れるようになったんだね。


あの時の圭の思い、まだ私の中に残ってるよ。


だから私はここにいる。


圭と出会わなかったらきっと私は、罪と後悔の渦に飲み込まれて闇に落ちていただろう。


「俺達も夜桜に会いたいー!」


…ここにいるけどね。


でも……。


「…大丈夫。いつか会えるよ。みんなが願ってるんだし」


「ああ」


もし…みんなが危なくなったら…正体がバレてもみんなを助けるから…。


だから今だけは…ここにいる事を許して下さい。