「真冬」


催促しなくてもわかってます。


多分だけど、この大人数にビビってるとか思ってるんだろうな。


でも残念ながら、私はこの倍の人数を従えていますから。


にっと笑い、手すりを飛び越える。


「「「っ!?」」」


よっと。


上を見上げると、固まっている圭達。


うん、まぁ仕方ないよね。


でも上から言うのは嫌だったんだ。


だってみんなを見下ろす形だったんだもん。


守ってもらう立場だとしても、私はみんなと同等にいたいから。


だから私は飛び降りた。


私はゆっくり下っぱの顔を見て言った。