「…ゆ…ま…ゆ…お…」


「ん…」


「真冬!」


和斗の叫び声でいきおいよく起き上がった。


私、寝てた!?


朝から仕事で疲れてるからって、敵の前で無防備に寝なくても…。


さっきまでの危険信号はなんだったのよ。


「ついたよ~」


和斗の言葉に外を見てみる。


そこはただ建て物があるだけの場所だった。


この古びた倉庫。


私の記憶が正しければここってまさかっ。


信じたくない。


夢であってほしい。


だけど…頬をツネっても。


「いふぁいっ」


痛いっことは現実ってことでしょ?


私、とてつもなく泣きたいですっ!!