予想通り、学校に着いたら5時間目の最中。


誰もいないってことは、今の時間は移動教室かな?


私は教室を見渡し、胸をなでおろした。


良かった…天龍はいない。


でも移動教室だとしても、ちゃんと天龍は授業受けてるのかな?


実は昨日知ったんだけど、全員私と同じクラスなんだって。


まぁ、幹部だし。


Sクラスにいてもおかしくないんだけど。


どうして天龍がいるって知ってて、ここに私を入れたのかがわからないな〜。


まっ、それは涼君に直接聞けばいいことだし。


早く涼君とこ行こっと。


そう思い、教室を出たら…。


ドンッ。


人にぶつかってしまった。


「った~」


ぶつけた鼻を押さえていると、空いている腕をつ掴まれた。


………ん?


掴まれた?


ソローリと顔を上げると、ニッコリと笑う和斗が。


っ!?何で和斗が!?


さっきぶつかったのって和斗!?


…逃げた方が身の安全?


うん、私の頭の中で危険信号が鳴ってる!!