圭side


っ、あいつ!!


本当に飛び降りるとは思わなかった。


だから飛び降りた時は心臓が止まるかと思った。


でもそれは今も同じ。


ここは屋上だ。


飛び降りて大丈夫なわけがない。


そう思い、急いでフェンスのところまで駆け寄る。


「っ!おい!」


「真冬なら大丈夫だよ」


大樹?


何で落ちついてんだ?


「ほら」


大樹が指差す方を見ると、確かに大丈夫そうだった。


「あ、悠ーーー!!」


大樹の知り合いか?


真冬を姫抱きにしてる男。


ふっ、おもしろくなりそうだな。


「智。お前の案、賛成だ」


「は!?」


「文句は聞かねぇから」


「チッ」


さーて、どうなるかな…?