真冬side


私達は倉庫から出て、車の所まで歩いていた。


私は立ち止まり、倉庫を眺める。


「…本当にいいのか?」


悲しそうな、でも納得いかなさそうな顔で悠が聞いてくる。


「…うん。…1年で頑張って1番になって戻ってくるから…その間、双龍をお願い」


そう。


私は明日、世界で1番になるためにアメリカヘ行く。


決まったのは、ついこないだの事だった。


こんなチャンスは滅多にない。


だから私は期限を決めて行く事にしたのだ。


「…双龍は任せろ。お前が戻ってくるまで守っとく。だが…」


悠のいいたい事もわかる。


でも、これはチャンスなの…。