真冬side


圭はもう行ったね。


問題はここからだ。


どうやって抜け出そう…。


ドアは鍵をかけていったし。


こうなるとは予想外。


ブロロロー。


バイクの音?


この音は多分、双龍がきた証拠。


双龍が来たって事はもうすぐ…。


ヤバイ、いそがないとっ!


総長室を見渡す。


窓はあるが向き的に考えると、倉庫の入り口付近だろう。


そんな目立つところからは行けない。


…ん?


あれは…。


私は“あるもの”を見つけ、口の端を上げた。