私はバイクに跨り、天龍の倉庫へ向かう。


さすがに11時は寝てるよね?


空いてる部屋なかったら、ソファーでも借りて仮眠取ろう。


バイクを茂みに隠し、倉庫の前に立つ。


この倉庫にこれるのも後僅か…か。


最後まで笑顔でいよう。


そう心に決めて、静かに扉を開ける。


周りを見回すが、誰もいない。


下っ端の子たちは今日は帰ったのかな?


圭は…いるかな?


圭を探し、幹部室へと向かうが、そこにも誰もいない。


ここにいないなら残るはただ1つ。


総長室だ。


もしかしたら寝てるかもしれないから、ソーッと…入ろう。


ドアを少し開け、隙間から中を覗く。


………いた。


やっぱり寝てる…。


…ちょっとくらいいいよね?