大樹こないし…。


待ってる間に5周も走っちゃった…。


「真冬」


「お兄ちゃん!」


走っていると、お兄ちゃんが倉庫から出てきた。


お兄ちゃんは医者も驚くほどの回復をみせた。


今じゃぁ、何もなかったように過ごしている。


それでも、絶対安静のままなんだけどね。


「お兄ちゃん?どうしたの?」


私の特訓を見てくれるお兄ちゃん。


辛い時もあったけど、大切なものを守るためと思えばこの特訓も頑張れた。


もう大切なものを失わないためにも、私は前を向き続ける。


「今日で特訓は終わりだ。よく頑張ったな」