「疲れたけど、楽しかったな」


「…うん」


時刻はもうタ方の6時。


そろそろ帰らないといけない時間だ。


だけどもう少し圭と一緒にいたい。


今日が終わってしまったら…もう〝水瀬真冬〟として会うことは不可能になってしまうから。


「あ!圭、最後にあれ乗ろ!」


私が指さしたのは回覧車。


まだ6時だけど……。


絶対キレイだろ~なぁ…。


そんなキレイな夜景を、圭と2人で見てみたい。


そんな思いを込め、圭に頼んだ。