「おっき~!」


こんなに大きなショッピングモールを見た事がない私は、つい叫んでしまった。


よく考えると恥ずかしい事をしたな…。


でもね、それくらい楽しみなんだ!


「真冬、行くぞ」


「は~い♪」


最後かもしれないもん!


いっぱい楽しまなくっちゃ!


「圭~!みんなにお土産買おうよ!」


「そうだな。…あ、これとかよくね?」


そう言って、圭が見せてくれたのは“仲間”と書かれたキーホルダー。


星型のフェルトの真ん中に仲間と書かれていて、その周りにはビーズなのがあしらわれている。


普段の私なら即答で答えていただろう。


だけど、今の私にはそれが出来ない。