「真冬一!圭君、来たよー!」


お母さんの叫ぶ声を聞き、鏡から離れる。


おっと、そんな時間ですか!


急がないとっ!


誘った本人が遅れるっていうのは有り得ない!


イスに置いていたカバンを掴み、急いで玄関に向かった。


リボン付きのピンク色のヒールを履き、外へと飛び出した。


「おはよっ!」


「はよ。…じゃあ、行くか」


「うん!」


私達が向かうのは、つい最近できたショッピングモール。


すっごく大きくて、お店がたくさんあるんだ。


一度行ってみたかったんだよね~。