みんながこっちを見る。


心配をかけないように、私はみんなに向かって微笑んだ。


もう大丈夫。


だってお兄ちゃんは戻ってきてくれたから。


「私は大丈夫!お兄ちゃん生きてるし!それより、場所と日時だね」


暗くなるのは嫌だったから、私は話を戻した。


みんなが暗いなんて変だもん!


笑ってるのが一番だからね!


まぁ、今の状況で笑うのもどうかと思うけど。


「ハッキングしても出てこねぇし」


出てこない?


誰かが守ってる?


「龍でもだめだもんな…」


龍でも無理……。


「…相手は決めてない…とか」


「決めてるはずだ。じゃなければ、襲わない」


「一理あるな」