「最後は俺。浜崎 大樹。氷鬼-ヒョウキ-」


そう言った大樹の表情は輝いていて、心配は無用だったと安心する。


さすが悠に真の男と認められた男!


後で思いっきり褒めてあげよう!


「大樹…なんで双龍に…」


「…黙っててごめん」


大樹……。


やっぱり辛いよね。


すごく悲しそうな顔してる。


友達に嘘をつくのは裏切りと同じ。


ズキン。


私も…同じだ。


私に裏切ったつもりがなくても、みんなは裏切られたと思うよね。


「…自己紹介」


「天龍はしなくていい。知ってる」


無表情で返す悠は何かを考えている様子だ。


てか、知ってるって。


まっ、どうせハッキングしたんだろーけど。