真冬side


ヤッバ!


完全に遅刻だ~!!


まさか、撮影が長引くとは思わなかった!!


確か、顔合わせは14時って言ってたよね!?


今は…14時……1分前!?


後そこの角を曲がれば…っ!


着いたっ!!


私は思いっきりドアを開ける。


バンっ!って大きな音が鳴ったが、この際スルーで。


「つい…はぁ…た…はぁ…」


「大丈夫ですか?」


近くにいた面子くんが心配して水を持ってきてくれた。


なんて優しいんだ。


「ありがっ…と…。ふぅ…双龍はもう来た?」


「…まだです」


まだ!?


悠達、何してんの!?


私より遅いって!


遅刻してどうするのよ!!