「悠?」


笑顔の俺と不思議そうな顔をする圭。


温度差激しすぎ。


とりあえず言うか。


言わねぇと始まらねぇし。


ここからが執念場だ。


「うちと同盟を組んでもらいたい」


「同盟?」


圭には俺が副と言ってあるから、さほど驚きはしない。


だが、後ろの奴らはすごく驚いてやがる。


当たり前か。


突然現れたやつに同盟組もうって言われたんだから。


「なぜだ?」


なぜ……か。


やっぱ聞くよな。


あーこういう説明は真冬の方が得意なんだよな。


俺は不器用だから。


あいつはああ見えて器用だったしするからな。