「…真冬?」


騒がしい声の中から聞こえた優しく少し低い声。


この声、つい最近聞いた声だ。


それにこの声の主を私は今でも覚えてる。


騒ぐ男達の後ろの方にいる、驚いた顔をした男の子。


「圭!?」


声で何となくわかってたけど…予想外過ぎてビックリだよっ。


「何々!?知り合い?」


「仕事仲間だ」


「え!?真冬もモデルなの!?」


「まぁね」


私ってそんなに人気ないのかな?


まぁ、私は女の子雑誌専門だし。


男の子は知らないか。


「ところで、どうして女を連れてきた」


むっ、何あいつ…。


「ごめんね?あいつ女嫌いなんだ」


ふーん…。


って言うか、私だって来たくて来た訳じゃないし。