本当に珍しいと思う程、悠は電話を掛けてこない。


仕事の事も考えてなんだろうけど。


そんな悠が電話してくるなんて…。


そんな事を考えながら、通話ボタンを押した。


「はい?」


なんだろっ…。


嫌な予感が半端なくするんですが。


『真冬…、美龍の下っぱが闇打ちにあった』


「え!?」


美龍が!?


何で!?


というか、嫌な予感的中?!


『見周りをしてたらヤラれたらしい』


くそっ…風龍の奴ら…。


天龍だけじゃなく、美龍まで手を出すなんて!


「私も昨日、天龍の姫と言う事で襲われた。まっ、私が勝ったけど」


『姫!?聞いてねぇぞ!?』