その時…。


お兄ちゃんの指が動いた気がした。


あはは、私、お兄ちゃんに生きてほしくて…感覚までまひしちゃった?


「っ!おぃ!」


「うそっ…」


ん…?


何かさわがしい?


泣いてる声も聞こえる。


先生達の叫ぶ声も聞こえるけど、私はそれどころではない。


泣きすぎて目が痛い。


「ヒック…おにぃ…ヒック…ちゃん…」