私がそう叫ぶと、みんながお兄ちゃんに向かって叫んだ。


「陸!総長がいなくなったら、氷龍はどうなるんだ!」


翔吾君……。


お兄ちゃんの親友で背中を唯一任せられるって、お兄ちゃん笑いながら言ってたよね。


それはね、1人でも失ったらダメなんだよ?


「また…ケンカ教えて下さいよ!」


悠……。


お兄ちゃんを本当の兄のように慕ってたよね。


お兄ちゃんすごく喜んでた。


弟が出来たようで嬉しいって。


「陸さん!俺に…教えてくれたじゃないですか…。“大切な者は絶対泣かすな!”って…。その陸さんが泣かしてどうするんですか…」


大樹……。


女嫌いの大樹をいつも心配してた。


その優しさに大樹は心を開いたんだよ。