「まぁ…」


同じ学校どころか、クラスまで同じ。


しかも私、天龍の姫だし。


…あっ、しまった。


悠達に言うの忘れてた。


まっ、今度の時でもいいか。


『圭君に明日の真冬の相手役、やってもらえないか聞いといてくれ』


「はいはい。…ねぇ、圭って私と同じ事務所だった?」


『ああ。知らなかったのか?』


「うん」


今初めて知ったし…。


圭からもそんな事、一言も聞いてない。


…もしかして、圭も知らないとか?


ありえる。


今まで事務所で会ったことないし。


知ってる方がおかしいからね。


『まぁ、頼むよ』


「はーい」


ーピッ


私は家に向かってた足を倉庫の方へ向けた。