そんなことを考えていると、誰かに抱きつかれた。


ヘ!?


待って、抱きつかれた?


えっと、これはどうしたらいいんだろうか?


離れてくれるのを少し待ってみるしかないのかな?


と、待ってみるものの、5分が経過。


いつまでたっても離してくれないこの人に、イライラするばかり…。


_____ブチッ。


もう無理。


「早く離せよ。何分抱きつけば気がすむんだ?あぁ?」


「わ、わかったから怒るな!!」


…あれ?この声……。


「涼君!?」


「あいかわらずだな」


呆れながら涼君はそう言った。


ちなみに涼君は私のいとこで、私の2つ前の双龍の総長。


「で?なんでいんの?」


「なんでって…理事長だから?」


なんで疑問系なんだよ。


って言うか、今……。


「理事長一一一一!?」


「知らなかったのか?」


「何も聞いてねぇよ!!」


お母さんも言えよ!


…あれ?でも何か今朝、涼君がどうのこうのって言ってた気が…。