「…美龍」


ポツリと呟いた龍。


その小さな声は、きっと俺にしか聞こえていないだろう。


だけどおかげで思い出した。


美龍という名の族。


確かまだ1代目のはずだ…。


じゃぁ、あの人が美龍の創立者?


すげぇ…。


天龍の初代は誰か分かんねぇし…。


なぜかトップシークレットなんだよな。


「大切なものは絶対失うな。じゃぁな」


そう言って美龍とー緒に走って行ってしまった。