「もうすぐ、あんたの兄貴が迎えにくる」


っ!?お兄ちゃんが!?


まさかと思い、服のポケットを漁るが目当てのものは入っていない。


私の携帯を使ってお兄ちゃんを…?


私のせいだっ。


風龍は薬をやっている族。


何をするか分からないっ!


鉄パイプで襲われたっていう人もいた。


その人との会話を思い出し、血の気が引く気がした。


〝あいつらはどこに持っていたのか、鉄パイプを取り出しいきなり襲いかかってきたんだ〟


お兄ちゃんが危ない!


私のことはいいから…っ。


お願いだからこないでっ!!


お兄ちゃんがこないことをずっと祈った。



だけど…もう遅かったんだ…。