―――sideユズル
「……ごめん、桜木」
あの時のアイツの顔が忘れられない。
ちょっと言い過ぎたか……。
俺もそれほど焦ってるってことかもな……。
俺の命がいつなくなるかわからねぇからな
「……桜木、ほんとに大丈夫??」
「ああ。心配いらねぇよ」
「……わかった。じゃあ、また明日ね」
「ああ」
真琴と別れて家へと帰る。
―――その時。
「……!?」
……血のニオイが俺の鼻をかすめた。
そしてとっさに感じる気配。
きっとこれを"殺気"と言うのだろう。
……なんかイヤな予感がするぜ。
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