その次の日から、桜木は家に越してきた。
一緒に住むことを条件に、お母さんは産むことを認めてくれた。




吸血鬼の子供を産もうとするなんて、バカなのしれない。
それでも、桜木と一緒に生きていきたい。本当に本気でそう思っているんだ。




お腹の子と3人で、幸せになろうっていってくれたのは、桜木だった。
こんなにも、本気でぶつかって来てくれた人は初めてだった。




あたし、必ず幸せになる。
このこと、桜木と、3人で。




それからしばらくして、桜木は正式に家に住むようになった。
だけどあたしは、その頃からどんどんつわりがひどくなっていって、食べ物を受け付けることすらできなくなった。




食べられるのはヨーグルトやゼリーだけ。