「おはよう、萌恵」
「おはよう」
次の日からあたしは、桜木を意識するようになってしまった。
だから桜木と目を合わせることができなくなった。
「あっ、おはよう桜木くん」
「ああ、おはよう」
「……おっ、おは、よう」
逃げるように自分の席に着く。
「……はぁ」
そしてため息。
ダメだ……。
桜木と目を合わせられない。
まともに喋れない。
こんなんじゃ情けないよ……。
でもどうしたらいいのかわからない。
「おい真琴」
っ……!?
なっ、なんでくるのよ!!
「おい」
「えっ……なっ、なに」
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