「……おはよう、桜木」



「ああ、おはよう」



あれから数日が経った。
あの日以来なにもなく、平和な日々が続いていた。



だけど今でも思い出すのは、桜木とあのバンパイア女の会話。
桜木が仲間にならないなら、あたしを殺すっていうあの会話。



それを聞いた時は正直意味わかんなかったし、腹が立った。
でも桜木があたしを守るって言ってくれた時、すごく嬉しかった。



桜木はあんなバンパイア女の言いなりになんかなるわけないんだってわかったから、腹立たしさもなくなっていた。
でもまさか、あたしを殺そうとしてるなんて思ってなかった。