―翌日
私は家に鍵をかけ、歩き出した。
すると、表札の前に見覚えのある姿があった。―鬼灯だ。
「おはよ、鬼灯」
「おはようございます。主様」
私は鬼灯のそばに駆け寄った。
「朝早くから、どうしたんだ?」
鬼灯が小さくため息をつく。
「俺だけの判断ですが、昨日の一件で少し主様の置かれている状況が危ういことが判明しましたので、なるべくあなた様を一人にしないようにと思いましてこうして学校から家まで送ることにしました」
なるほど…ん?ということは…一緒に学校に行くと言うことか?
「では、行きましょう。主様、お荷物は私が「これぐらい一人で持つ!」」
今、一瞬だったが鬼灯が忠実な犬に見えた…


