「すみません…バランス崩しちゃって…」 『別にかまわねぇよ』 啾瑠をベランダに戻し、鬼李は自分の手を見つめた。 自分にはない温もりが、掌に伝わっていた。 温かい…俺にはない温かさか… 「鬼李さん?」 「あ、すまねぇ…ぼーっとしちまった…」 鬼李はベランダに降りた。