家から歩いて10分ほど離れた廃ビルでは、妖怪と思われる異形の者がわんさかいた。 『オォ!主様がいらっしゃったぞ!』 鬼が大声で叫ぶ。 瞬間、妖怪たちは私の近くに寄って来た。 『主様!今宵はどちらに!』 …暑苦しいから離れてくれ!! 「一回離れろ!!暑苦しい!!」 『そうよ、離れなさい。主様が汚れるわ』 百鬼の奥の方から現れたのは、冷たい瞳をした美少女だった。