百鬼夜行の主



―翌日

「おはようございます!主様!!」


背後から雪羅が抱きついてくる。


「はいはい、おはよ」


私は雪羅をはがし、歩き始めた。


「主様、最近何かありました?」


「何でもない。それよりその『主様』ってのやめて」


「じゃ、幽ちゃんで!!」


私は大いにずっこけた。


「幽ちゃん!大丈夫ですか!?」


「一気に主の威厳みたいなのが消えたんだけど…」


私は頭を押さえながら高校まで行った。