百鬼夜行の主



歩き続けると何かが落ちていた。



私はそれの近くまで歩く。



それは、一言で言えば日本刀だった。ただし、全体は木で覆われ日本刀というよりは長ドスと言った方が正しかった。



「これって…私の…」


私は長ドスを持った。鞘の部分に、桜の花が彫られており自分の使っている刀にうり二つだった。



私は刀を抜く。刹那、今まであったはずの地面が崩れた。



私は深い真っ暗な闇に真っ逆さまに落ちていった―