百鬼夜行の主




「あの、『主様、そんな人間など食ってしまえばよろしいのでは?』」


雪羅の突然の言動に、四月朔日君はおびえ私の後ろにいた鬼達が一歩前進した。


私は思いっきり息を吸い込み、



「バッカ野郎!!今さっき妖怪を切ったばかりだろ!それと人間は食いもんじゃねぇんだよ!!」



思いっきり叫んだ。



妖怪たちは首をすくめる。雪羅は面白くなさそうな顔をした。



「雪羅、帰るぞ」



私はヤタガラスにとび乗った。