その後―
「主様、次はあれに乗りませんか?」
鬼灯が巨大な円にゴンドラがついた乗り物―観覧車を指差した。
私はしばらくの間、考えた後小さく頷いた。鬼灯は子供みたいな笑顔を向ける。ま、眩しい…
「今のうちに乗りましょう。人も少ないですし」
「そうだな」
私は鬼灯ととも観覧車へと歩き始める。
係員の指示に従い、ゴンドラへ乗り込んだ。…観覧車の怖いところが分かった。
二人で乗ると結構気まずい。tk、二人きりだから何話せばいいかわからない。って…もしかして、今なのか?
雪羅に与えられたことを言うのは、いつ言うの?今なのか!?(ごめんなさい、某教師のセリフを少し使いました)
「「あのっ!!」」
私と鬼灯の声が被った。私は目を丸くして鬼灯を見た。
「えっと…先いいぞ」
「いえ、主様からどうぞ…」
私は深呼吸して、口を開いた。
「鬼灯…私は先代の娘だ。そして、百鬼夜行の主だ。女らしくもないし、可愛くもない。ましてや性格がいいとも言えない…だが…私は、お前の事が…一人の女として好きだ」