「雪羅、おはよう。お前も来る予定だったのか?」 俺は雪羅に尋ねた。それを聞くと、雪羅はため息を吐き、じっとりとした目で俺を睨んだ。 「一緒に行くわけないでしょ。やむを得ず来ただけ。それより、幽ちゃん。着いたんだからもう諦めたらどうですか?」 ……幽ちゃん?その呼び名ってまさか…!? 俺は雪羅が腕をつかんでる女性を見た。 そして、思わず息を飲んだ。