百鬼夜行の主


-翌日

「幽ちゃん、顔動かさないでください。上手くできないじゃないですか」

「んなこと言ったって…」

私は今、雪羅にメイクをされている。腰までの黒髪をポニーテールにした雪羅は真剣な眼差しで私の顔を見ている。

一方私は雪羅が操る白い物体(名前がわからないのでそう表そう)のくすぐったさに顔をしかめながら耐えていた

「そんな顔しちゃダメですよ。せっかく可愛い顔してるんですから」

「私は可愛くないよ」

「可愛いです。出来ましたよ」

雪羅がメイク用品を片付ける。

私は近くに置いてあった鏡を手に取った。

「………誰?」

私が唖然としていると、雪羅が鏡を奪い取った。

「約束の時間まであと少しですよ。行きましょう」

雪羅が私のバックを持ち、玄関に歩きだした。