百鬼夜行の主


翌日―

「一番可愛いって…それですか?」

雪羅が恐る恐ると言った感じで訊く。私は自分の服装を見た。

黒色のキャミソールに白のパーカー、ショートパンツにスニーカーという格好をしているが…普通に可愛いと思う。

私は雪羅の服装を見る。淡い黄色のワンピースにデニム地の上着、ヒールの高いミュール。籠のように編まれたバッグ―女の子らしいとは感じるが私には多分…いや、絶対似合わない服装だ。

「…イメチェン決定です」

雪羅が私の手首を掴み、歩き始めた。


「雪羅痛い!ていうかどこ連れて行く気!?」


「私御用達のお店。とにかくついてきてください」


雪羅が私を引きずるように歩いていく。

私は雪羅のペースに合わせながら歩いた。