宙を舞い、私は地面に引っ張られる。自分の体から聞こえる空を切る音と、百鬼の叫び声が耳に響く。
身体が動かない―動こうにしても身体が悲鳴を上げ、指一本すら動かない。
かろうじて開く目で、真下を見た。
地面接触まで約5m、後8秒で―頭から落ちる。
受け身すらとれない、体の自由が利かない中私は目を閉じた。
瞬間、
『主様!!!』
聞き覚えのある、よく通る澄んだ声が耳に響く。
地面に接触する後数秒というところで私は何かに包まれ、接触することはなかった。
恐る恐る、目を開ける。そして、私は必然的に目を見開いた。
月夜に輝く銀の頭髪と綺麗な若草色の瞳に秀麗な顔立ち、額の皮を突き破ったかのように生えている角―
「鬼灯…?」


