昔々、あるところに一人の人間がいました。


人間は村の人たちから忌み嫌われ、『妖怪』と呼ばれていました。



しかし、人間はそんなこと気にしていませんでした。



そんなことを気にするよりも、人間には気にしていることがありました。



そう、人間には普通は見えないものが見えていたのです。


普通の人間には見えないはずのもの。


おそらくそれは―


―妖怪と呼ばれる物の類


そして、人間には見えました。


その妖怪が集まり夜に跋扈する姿が―


―百鬼夜行が