パーフェクトティーチャー

「いきなり何だい?」


「前から気になってたんです。
氷室先生と山上先生のことが・・・」


「そんなこと聞かれてもねぇ・・・
いったい何て答えればいいんだろうね」


「とても仲がいいみたいじゃないですか」


「うん。それは認めるよ。
この前も一緒に飲みに行ったしね」


「週刊誌、拝見しました」


「それはそれは。
見苦しいところを見せちゃったね」


整った目鼻立ちを崩し、苦笑を浮かべる。


「先生にあんな変な趣味があったなんて、幻滅です」


「そう目くじらを立てないで。
ちょっとばかし女装に付き合っただけさ。
まさかあの場面を週刊誌に撮られるとは、夢にも思わなかったよ」


氷室は鼻をかいて照れた。