「春、心配したんだよ!?大丈夫?……って、あたしのこと覚えてる…?」 まず話けたのは、春と仲の良い笹田。 「えっ…と、花音だよね?」 少し不安な顔をしながらも、春は答える。 確か…笹田と春は同じ中学だよな。 「よかったぁ!覚えててくれて!はやく記憶もどしてね!」 「う、うん…」 笹田の気合いに少々圧倒されながらも、春は笑って答えた。 「じゃあ、春あたしは!?奈緒だよ、奈緒」