―――あれから、1週間が過ぎた。
「…というわけで、相沢は記憶がないんだ。みんな、相沢の記憶がはやく戻るように協力しろよー?」
担任の言葉に、クラスのやつらが返事をする。
まあ、クラスでも人気だったしな春は…。
「じゃあ、相沢なんか一言でもいいから言えるか?」
「あ、はいっ…」
まるで、転校生が初めてこのクラスにやってきたみたいな感覚。
「えっと、記憶喪失になって…高校生になってから出会った人のことは覚えてないです…。でも、思い出したいので、よろしくお願いします」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…