僕の想いが届くように



つか…これいつ渡そう…。


これとは、俺が春のために作ってきたケーキのこと。


以前…1度だけ春に作ってあげたことのある、ショートケーキ。


料理が得意の俺とは反対に、料理がめっぽうダメな春。


俺のこと…羨ましいって言ってたな…。


春と過ごした時のことが、鮮明に蘇ってくる。


「―――…なあ、春…」


「ん?」


俺は意を決して、春に話しかけた。