「あ…高原くんも、ありがとう…」


「いや…」


俺が好きで来てるんだし…。


俺たちはパイプ椅子に座り、彼方がさっそく卒アルを春に見せた。


「これ…なに…?」


「これ、中学の卒アル!なにか思い出すかと思って持ってきたんだ」


「…あたし、本当に高校生なんだね…」


卒アルを見た春がそう言った。