僕の想いが届くように



「春ー♪」


「…ん?あ、由梨!」


南野が入った瞬間、春の顔が笑顔になる。


「よっ、春ちゃん!俺もいるぜ!!」


「あ、彼方くん!えー、来てくれたの!?」


彼方もいるとわかった瞬間、春はふふっ、と笑った。


「ほら、高原!そんなとこ突っ立ってないで、こっち来なよー」


「ん、ああ…」


南野に呼ばれて、俺も春に近付いた。